それからしばらくおれとユミのあいだでは、CDを貸したり返してもらったりする毎日が続いた。

男は女に講釈(こうしゃく)をたれるのが好きだ。


「元気がでる」でおれが選んだのは、モンゴル800のファーストと、ゼリーのファーストアルバムだ。


ふたつともインディーズとメジャーの中間みたいな存在の日本のバンド。
どちらも中学時代に買ってぼろぼろ。
ジャケットなんて、ばらばら事件だ。