だいじの近くにある名前

おれは机にあごをのっけて、ケータイ画面を凝視した。
しばらく時計が短い時間を無限につないだ。
法隆寺をつくった女は、主語も述語もないおれの文章にすこし困惑してるみたいだった。
時間をかけてメールを打つ。

それにしても、こんなに近くに座っているのに、連絡するのがひと苦労。
二十一世紀の地球では、めんどうくさい不便がいっぱい。