「そんなに泣きたいんだ」

ソファーのむこうでユミのテンションが、ぐっとさがったのがわかった。

「まあね」

おもいきって、もう一歩ふみだした。

「なんで」

たぶんそれで地雷をふんだ。
しばらく黙りこんだあと、ユミはぽつりとつぶやいた。