おれの十七歳の夏は、可もなく不可もなく、おもしろくもないうちに流れるようにすぎていった。

時給八百円のバイトにいったり、たまに女友達とカラオケにいって遊んだり。

だけど、たいていは男同士でひまをなげいているだけだ。

彼女はいないので、デートなんて一度もしてない。
やけになった花火大会のナンパも、すべてからぶりに終わってしまった。