夕日のオレンジがやたら綺麗で目を細めた。
眉間にしわがよる。

昼の太陽と同じものなのに、夕日は不思議と守られてる感覚になる。
色々感じてる気持ちを隠してくれるような。

夕日が綺麗だって言ったら興味なさそうな顔の智紀が鼻を鳴らした。

どうらやらセンチメンタル青くんについて来れないらしい。

「ロマンのわからん男はモテないぞ」

「余計なお世話だっつうの」

つーか、眉間にしわ寄せながら言うことじゃなくね?とか言ってるのを無視した。