「まぁ、絵里奈もそんな悪魔みたいな奴じゃないから、大丈夫だと思うけど…。」


あたしもそう思う。

「それよりさぁ、陽奈ちゃんって彼氏いないの?」

う…聞かれると思った…。
どうしよ…。

「一応…?いる…のかな…。」
「やっぱ、可愛いからいるよねぇ!!あたしたちの知ってる人!?」


「はい…一応…。」

もうこれ以上聞かないで…。

「誰誰!?」

「すいません!!ちょっとお手洗い行ってきますね?」

あたしは、思わず逃げた。


だって…日悠なんて言えない…。

トイレの鏡の前で溜め息をついて、花菜さん達に何て言うか考えた。