君だけのもの


でも、断ることは出来ない。

「はい!!全然問題ないです!!」

「本当?ならよかった。じゃあ、着替えてメイクとか出来次第撮るね!!」

「はぁい。じゃあすぐ行きます!!」

俺の返事を聞いて、片部さんは戻って行った。


「日悠君、高校生になったんだっけ?」

スタイリストの新藤さんが聞いて来た。

「はい♪昨日入学式だったんですよ。」


「そうなんだ。じゃあ、今日が初日だったみたいな?」

「そうですよー。なのに、撮影入っちゃって、友達作りそびれたんですよね…。」

まぁ作る気なんて、さらさら無いけど。