君だけのもの



スタジオに入ると、ほとんどが女モデル。


「おはようございまぁす♪」

俺の挨拶で、大半の視線は俺に向けられた。

「日悠君!!」

何度か一緒に撮ったモデルが近づいてきた。


「朱祢(あかね)ちゃん!!今日一緒?」

「ううん。違うよ。多分、日悠君ひとりだと思う。」

その言葉でテンションが上がる俺。

「まじ?」

その時丁度、お呼びがかかった。

俺は、スタイリストさんの所で服選びをした。

「日悠君!!」

そこに来た、編集者の人。

「あ、おはようございます。片部さん。」

いい子の俺はほとんどの人の名前を覚えてる。

「ごめんね急に。」

「いいえ。全然!!また呼んで頂いて、本当嬉しいですよ!!」

「本当?ありがとう。あ、それで、インタビューがあるんだけど大丈夫?」

1番めんどいのが来た…インタビューとか本当嫌い。