君だけのもの



「麗華は理解がある子だから全然大丈夫だけど。」

そう言いながら運転する、樹が大丈夫じゃないです…。

でも、俺は知ってる。樹の扱い方を♪


「まじごめん。今度、二人に何か作ってプレゼントすっから…。」

何で俺がこんなことしなきゃなんねぇのかって話だよ…。

悪いの俺じゃねぇのに。

「まじ!?じゃあ、ペアのピアスよろしく!!」


馬鹿な所は兄貴と似てる…。

「はいはい。」


でも、樹は俺のデザインを気に入ってくれてる。

それは、ありがたい事。

それに、例え大好きな麗華ちゃんと一緒にいても、何があっても仕事にはちゃんと来てくれる。
それもまた、ありがたい事。