君だけのもの




「日悠…怒ってる?」

「怒ってる。」

俊と、俺自身に…


「ごめん…」

「陽奈が謝ることねぇよ。」


あぁ…本当に俺馬鹿じゃん…
嫉妬ってやつ?


まじ無理…


って事で、俺はマスコミのいるこのパーティーで、陽奈との交際を発表する!!


バレても大丈夫だよな…?
俺の人気が下がったり…

陽奈を取られるよりまし!!!

マスコミに囲まれたり…

いや…陽奈のが大事!!!


「陽奈、こっち来て。」

俺は陽奈の手を引きながら、マイクのもとへ足を進めた。

「日悠?どうしたの?」

「別に?何でもないよ?」


そして、マイクを取って、咳ばらいを、ひとつした。

「みんな、集まってくれて、ありがとうございます。今年も、こうやって、ここにパーティーを開けたのも、みんなのおかげです。ありがとうございます。」


長々しい挨拶も終わって、本題に…

「えっと…ひとつ報告があります。」


その一言で会場がざわつきだした。