「ねえ!優也。
もう、大丈夫だからっ」


「大丈夫じゃない。まだ涙目だしな。」


あ、本当だ……
もしかして優也は…

「あたしが泣いてんの、拓海に気付かれないようにしたの??」

あたしが聞くと


「まあな。」

優也は得意気に笑って答えた。



「ふふっ!!
優也、さいこうだよ♪
ありがとうね。」


あ、また優也の顔が赤くなった。

「優也、また赤いよ??
熱あるんじゃないの??」


「ねえよ、ばーか。」


そう言うと、優也はあたしの頭をクシャクシャとなでた(?)。


「ほら、行くぞ。」