「それはそうと山崎くんのまわりは休み時間もすごいのね。」 そう。 拓海は放課後だけじゃなく、休み時間にも誘われてる。 だから、あたしが拓海と話すことはなかなかできない。 彼女なんだから、遠慮なんかしなくていいのにって思うかもしれないけど、いいんだ。 だって、これ以上嫌われたくない。 今が嫌われてるって訳じゃないと思うけど、付き合ってくれたのは拓海の気まぐれだろうから…… 多分、ちょっとしたことで別れを切り出されちゃう。