「じゃあね、優太」 私はもう一つの入り口の方に歩き出した パシッ 「待てよ。帰って良いとは言ってないんだけど?せっかく待っててやったのによ素直じゃねぇな」 優太はため息まじりに言うと、私の腕を掴んで引き止めた 「は?私は帰るの!放して!放してよっ」 もう優太の近くに居たら留学の事も含めて心が揺れてしまうと焦った さっきの鈴子と話した時のように…… だから尚更優太に冷たい態度をとった (そうすれば…優太は私の側に来なくなる。)