「ずっと私は卓の事が好きだった…けどね、卓は花憐の事が好きだったらしい。いつも花憐の事ばかり聞いて来てさぁ。私…花憐が羨ましかった…優太君にも好かれて…いつしか嫉妬ばかりしてた…」
鈴子は涙を溜めて言った
私は卓君は鈴子が好きだと想っていたから思いもしなかった
続けて鈴子は話し始めた
「花憐と優太君が付き合って…正直嬉しかった。これでもう邪魔する人は居なくなったって…それで私は晴れて卓の彼女になれた。だけど、卓は花憐への気持ちを諦める様子も無くてずっと花憐を目で追ってた。で、いつしか花憐を憎むようになってた」
全て話した後鈴子は涙を流した…
そして力を無くしたようにしゃがみ込んで一言鈴子は言った
「……ごめんね…」
私は何も言えずただ呆然と立ち尽くすだけしか出来なかった…
