「憐ちゃん・・花憐ちゃん!」
「う・・・ん・・あれ?私・・・」
私は、卓の声で目が覚めた
いつの間にかあたりを見回すと公園に来ていた。
「大丈夫?ここ学校近くの公園だよ。花憐ちゃんの教室行ったら倒れてたんだよ。」
「迷惑かけてごめんね。」
ポタポタ・・・・
さっきの出来事がフラッシュバックのように思い出される
(また涙が止まらなくなってきた)
「カバン見たよ・・多分鈴子が・・・ごめんな。ケガまでさせちまって・・」
卓は小さくそう言って俯いた
「何で・・卓くんが謝るの?私が悪いんだよ。全部・・」
「そんなことねぇよ!花憐ちゃんは悪くない。」
「ありがとう。じゃあ、私そろそろ帰るね」
私は卓くんにそう言って立ち上がった。
フラフラ・・・
体が力を無くしたように軽く思うように歩けない・・・
ガシッ!!
「大丈夫?俺が送ってくから掴まって!」
「うん。ありがとう・・でも・・」
「遠慮すんなよ。そんなフラフラなのにほっとけないよ。よし、ゆっくり歩くからね。行こう!」
卓はやさしく笑って歩幅を合わせて歩いてくれた
・・・・・・・・・・ーーー

