「またケンカしたのか?」
「うっさい!!ただ橋本がムカついただけ!!
だってあいつ亜衣にコクっておいて浮気したんだよ!!」
中学の頃、あたしの友達の彼氏が浮気をして、ついついムカついて口をだしてしまったのだ。
「なんでそんなことできるんだかねぇ……しかも蹴ったんだろ?」
サラサラと流れる髪の毛の間から見つめる茶色い目は、すっかりあきれ返っている。
「だいたいお前は昔っから男に混ざって行動するようなヤツだから、そんな乱暴なことできんだよ。
今時の女子ってふつー恋ばなとか好きな芸能人の話とかするもんだろ。」
「だから、そういうの興味ないの!!」


