手紙を書いた人物はタクヤだった。
2人しか知らないわけだから、なんとなくはそう思っていたけど………。
あたしは震える手を抑えて手紙を開く。
『マヤへ
相変わらず男みたいだな。
でもお前らしくていいんじゃないかなって思う。
そういえば今日はじめてお前が泣くところみたんだけど気づいてないみたいだったぞ。
体育館の裏で隠れてないてたな。
未来のお前は覚えているか?
俺の前ならないたっていいぞ。
それじゃあまた5年後に手紙書くから楽しみにしてろよ。
五年一組 松崎タクヤ』
もしかして……
あたしは残りの手紙を開いた。
「やっぱり……。」


