姫のような王子様[続]






悴は真っ白な肌によくはえる薄いピンク色のドレスに身を包んでいた。

髪の毛はヅラを使っていて金髪の緩いウェーブがかかった
胸元までのヅラ。

小さいからお人形さん見たいでやっぱり想像してたより可愛かった。



「悴かっわいー^^」


私が笑うと悴は照れ臭そうに



「うっせぇー」


って言ってそっぽを向いちゃった。

後ろで顔が赤くなってるのがわかる。

耳まで赤いから。



それから2人で校庭にでて出番を待った






そして悪夢の時間になった。






「次はプログラムナンバー12番。2年のコスプレリレーです。」




アナウンスが入り悴と入場門に入る。








もう足がガクガク。

そんな様子に気づかれたのか悴は手をぎゅっと握ってきた。



なんだか悴に

大丈夫

って言われてるような気がして

ありがとう

って意味で握り返した。