姫のような王子様[続]








私は別に親いないから、お姉ちゃんに電話したらイイよって言われたから結局泊まることになった。


一応泊まる準備ができて一段落ついた。


「そんで。さっきの話なんだけど。」



そう言って悴はゆっくりとじゃべり始めた。


「なんか、あの人浮気症でいろんな奴と付き合ったりしてて。
で、実際俺、本当の父親見たことないんだけど。
そんで、俺の本当の父親とあの人は離婚して再婚したわけ。」



案外悴の家も複雑家庭なんだ。

なんか悴のしゃべり方に違和感。

なんだろう。

「その相手が今の父親で。
ややこしいでしょ?」



悴がそう聞くから



「大丈夫。」


としか言えなかった。

下手に変なこと言ったら悴が傷つくし。


「だけど俺と圭は血繋がってるから。
今もこうして一緒に住んでるんだ。

だから、あの人今日はどうせ今の父親とどっかデートでもしてるんだろ。」




あぁ。

わかった。
あの違和感は、悴はお母さんの事を


あの人


って他人的な呼び方をしてるんだ。


「悴ってお母さんの事あの人って言うんだ。」





え?!



え・・・・。




嘘!!


何言ってんの私!!!!!!!