休憩後…憂鬱な気分で仕事につく。


あー、なんか頭いたい。


「本村さん、じゃぁ、行きましょうか?」

来た。


私の頭痛と憂鬱な原因…日比野 恭介。


私は午後からコイツに色々と教えなくちゃないんだ。


なんで私?


周りがキャーキャー言いながら、取り合いになって唯一無反応だった私に白羽の矢がたちましたとさ。


本当嫌で仕方ない。


「…まずは、西病棟から行きます」


目も合わせず、スタスタと先を歩く。


「ふっ…。やっぱ、おまえ変わってるよな」

「は?あんたに言われたくない。」

振り返らずに言葉だけ、後ろにいる自意識過剰男に投げた。


「ま、そこも好きだけど」


ふぅ〜っと耳元に息がかかる。


咄嗟に耳を押さえて振り向いた。