私にも諦めきれない夢があって、それは商品企画・飲料系に就職する事だった…。私と時雨はそれから私四つ葉のクローバー(夢が叶うとされる)をその公園で探していた。けど、なかなか見つからなかった。夏の夜は、水浴びした。月の光が君をやけに美しく見せた。私はその横顔が好きだった。星がよく見える日は朝まで時雨がギターを奏でて私が自分の好きな言葉をただ並べて歌った。日差しが暑い昼下がりはホースで水をかけあった。私は世界が少しずつ熱をおびていくのが解った。背中合わせに会話していたから…後ろ姿に恋をして、すれ違い様に見ていたのかもしれない…けど、その人が目に映してるものを私も見たかったから君と向き合いたい…今はそれが出来ないなら…せめて君の隣に居て良いかな?て思ったんだ…だから、その壁みたいな柵を超えようとして…諦めかけたとき…君が手を差し伸べてくれたから…君に気付かれないように嬉しくて笑った。二人、手を繋いで歩き出せたのだとしたら…時雨は私に歩幅を合わせる事、色んな事を私に教えてくれた。 例えば、海老とザリガニの違い、月が地球からこのまま離れて行ったらの話。そんなくだらない話をした。それは切ないくらい私を魅了した。