その人はいつも私の事をrainと呼んだ…私は彼の事を時雨と呼んだ。彼は私の前に時々現れては私に不可解な事を残していった…その頃、私は時給700円のアルバイトをしていた。初夏の猛暑が続いて…その日、私は公園の噴水に腰掛けて休憩していたら…ホースで水を浴びている自分が居た…きっと、さっぱりしたかった、水をやらないと花が枯れるように私にもうるおいが欲しかったのかもしれない…それを何も言わず見ている男の子が1人いた…どう思われたのかは別にその日は気にしなかった。何日か過ぎて珍しく夜、その公園に行った。私はその公園の噴水に腰掛けて休むのが好きだった。けど夜はそこには行かなかった。その時間帯は恋人達のデートスポットになるから…。噴水を見て驚いた事が3つあった。ライトアップされて噴水が綺麗だったこと 男の子が1人噴水で泳いでいたことそこに私と彼が二人きりで誰も居なかったこと。私はすぐに帰ったけど…。そのときすぐにこの前の男の子に気付いて…「あ」て間の抜けた声を私は漏らしたんだ。