「えっと……南由宇、一年でキャッチャーです」




少し緊張気味で自己紹介すると、彼は首を傾げた。


(え、なんか不備でも……)






俺自身も首を傾げると


「南由宇? ……女みてぇ」








ボソッと何か聞こえた。


(……女みてぇ、って言ったよね)




言った。
絶対言ったよ、アレ。






そしてその瞬間に思う。




──この御門陽太という人間と俺は合わない……と。