「分かってるんだ。
えれな、ごめんな?
えれなにそんな心配をさせてしまうなんて。
社長として失格かもしれないなぁ。
えれなにとって頼りない父親かもしれない。
えれなは強い…。
海斗くんの事があったのに、前向きに頑張ろうとしている。
そんなえれなをお父さんは。
尊敬してるよ・…。」




お父さん。



私は決して強くないんだぁ。




海斗がいない夜は全てがなくなった様に、凍えていた。




一人で居ることを恐れていた。




一人で何ができるのか。




一人でこの会社を守れるのか。




海斗と別れたりはしないか。