怒り狂った自分を止められなかった。



えれなに対する気持ちの大きさに気付いた。



「やめて。やめて…。」


泣きながら止めるえれな。




そんなえれなを俺は突き飛ばしてしまった。



「キャッ」



涙ぐむえれなに手を差し出す。




何してんの?


俺。



言葉でいわなきゃ伝わらない。


「ごめん…。」



2人で歩く帰り道には夕陽が差し掛かっていた。



道が夕陽に照らされ、オレンジ色に輝く。