僕達の過去は、ひどかった。
僕の弟は、ある事件がきっかけに声が出なくなってしまった。
僕は、弟の面倒や家事などで仕事へ行っている暇がなくなってしまったんだ。
お父さんは、弟の声をうばった張本人の母親と裁判をしていて家には帰ってこない日が何日も続いた。
お父さんが、裁判に行っている日から教育休日をとった。
休日をとれるのは後、2週間になってしまった。
お父さんと連絡しながら弟の千尋の小学校の事を考えていた。
何日も探しているうちに、身体障害者が行く小学校が引き受けてくれた。
でも、条件をだされた。
それは、一番千尋に使用されてる人が小学校4年生まで来る事だったんだ。
僕は、迷った。
僕が一番、千尋の近くにいて一番信用されていた。
僕の休みは後、二週間しかなくて困っていた。
でも、千尋と目が合ったとき仕事をクビになってでも小学校に連れてってあげたいと思った。
僕は、お父さんにすぐに電話をした。
話をしたら、2週間後にしか帰ってこれないそうだった・・・。
僕の休暇も、2週間だからちょうどよかった。
そういって、電話を切った時に千尋を見たら、布団でぐっすり寝ていた。
僕も、千尋の小学校の用意や家事をやり始めたんだ。
僕は、数時間かけてやる事を終えた。
すぐに、お風呂に入ることにしたんだ。
体を洗って、湯船につかった。
僕は、明日の事が心配だった。
なぜかと言うと、僕やお父さん以外で遊んだ事が無かったから、小学校の子達と仲良く出来るか心配していた。
でも、僕は見守る事しか出来ないんだ。と思いながら湯船から出た。
着替えてから、携帯を見てみたらメールが来ていた。
『久しぶりだな
 千尋の行く、小学校決まったんだな!
 おめでとう
 俺の妹も、そこの小学校に行ってるんだ
 俺の妹の障害は、耳が聞こえないんだ
 明日もし、千尋の付き添いに弘明が行くなら高校の時みたいに仲良くしてくれよな』
僕は、ビックリしたけど安心もした。
翼先輩の妹が同じ小学校なら、安心して連れて行けると思った。
僕はすぐに、返信をした。
僕は、それから千尋の隣で寝る事にしたんだ。