忘れられない人

私は半分ヤケになって、キョロキョロしながら、通行人の中から凌と湊を探そうとする。

「あ。湊先輩、見ーーっけ!」

そんなとき、みちるが湊の姿を発見したようだ。

「ほら、あそこに湊先輩いるよ。行こ行こ♪」

しゃがみながら、湊はおいしそうにタバコを吸っていた。

しかし、私たちに気づくと、タバコの火を消し、

「よっ!」

と、片手を挙げて、挨拶してきた。

「へぇ~。2人共かわいいじゃん!○○にも衣装・・・ってとこか(笑)。」

「先輩ひどーい。うちら今日のために、浴衣新調してきたんですからねー。もっと褒めてくれないと。」

「そうなの?・・・あ、藤咲も来るからか。ってか、何でオレらも誘うわけ?思いっきり邪魔じゃんねぇ。」