ソプラノ

病室の中には、凛さんと、何人かの先生。







「弾くん!」





凛さんは俺の姿を目にすると、ベッドに仰向けの状態のまま、注射を打たれていた涼の体をゆっくりと起こした。







「弾くん」




凛さんが俺を指差すと、涼が俺の姿を見つめた。





「弾・・・」




涼はか細い声で俺の名前を呼んだ。









「弾」





再度俺の名前を確かめるように呼んだ涼の目から、大粒の涙が溢れた。






「弾・・・」







涼は大粒の涙を流しながら、初めて会ったときのように・・・









―綺麗に、笑った。