―ガラッ







私は、病室のドアを開ける音で目を覚ます。








「涼。大丈夫か?」








ドアを閉めて私のベッドに近づいてくる人。










「お父さん」





私は重い身体を起こす。





ずっと寝ていたせいか、頭が重い。








「無理するな、ほら、持ってきたぞ」







お父さんは心配そうに私の背中をさすると、手にしていたものを私に手渡した。






「ありがとう。お父さん、まだ仕事があるんでしょ?ごめんね」






「あぁ、悪いな涼・・・また来るからな」









―そう言って、病室を出て行ったお父さんの髪には白髪が混じり、顔には皺が刻まれていた。





―疲れてるんだ・・・・。



「お父さん・・・ありがとう」








私はお父さんが持ってきてくれた便箋を一枚取り出し、手紙を書き始めた。










―弾・・・・・・会いたいよ。