ソプラノ

「りょう・・・!」





俺は切れる息で、涼の名前を呼んだ。




そして顔の汗を手で拭い、走り出した。








―集合場所だった大鳥居。








大鳥居の裏にあった石段が目に留まる。




俺は石段を駆け上がった。









「涼っ」







石段を上がりきったところで、涼の姿を見つけた。







でも、一人ではなくて。





「金、ねぇの?出してくれたらおとなしく返してあげるってば~」




目がイカれた男二人と、女一人が涼を取り囲んでいた。







涼はずっと一人の男を睨んだまま、口を閉ざしている。




そんな涼の態度に男は切れ、涼の胸ぐらを思い切り掴んだ。







―やめろ・・・・。






「金目当てに触んじゃねぇ!死にてぇのか!」





俺の理性は完全に飛んでいた。