ソプラノ

4人はそれぞれ目当ての屋台へ散り、俺と涼は金魚すくいをしていた。






―ちゃぽんっ・・・





涼のモナカに見事な穴が開き、金魚が水へと落る。



―モナカって穴、開くんだ・・・。




俺は残念そうに苦笑いする涼を見て、




「貸して」



2枚目のモナカを手に、水の中から金魚をすくい上げる。





1匹、2匹とカップの中に入っていく金魚を、涼は子供のような目で見ていた。










「10匹もとれたね。弾名人?」


涼はクスクスと笑いながら袋に入った金魚を見ながら言った。






「10匹じゃ、名人のうちに入らねぇよ」



俺と涼は顔を見合わせて笑った。