ソプラノ

それでも2人はあきらめず、





「俺、涼ちゃん狙っていいんかー?」





俊介が俺の耳元で囁く。




陸は「マジ!」と目を見開き俊介に言う。






「ご勝手に」


さすがの俺も、“狙う”という俊介の言葉に焦り、精一杯平然を保ちながら歩いた。





そんな俺を横目で見ながら、陸と俊介は笑った。




「ははっ弾可愛くね?」




陸がふざけて笑う。





「なっ!てか、俺狙わんし。第一柚と付き合ってるわ!」


と俊介が言う。






そんな2人の会話が耳に入り、急に恥ずかしくなった俺は、持っていた団扇で冷や汗のかいた顔を扇いだ。