ソプラノ

「まぁ、急く事はないさ。まだまだ若いお年だろう?この年になっちゃ、楽しいことな んてそうありゃしないさ。」



おじさんは急に静かな声で言った。






俺と涼はそんなおじさんを後ろから見ながら首を傾げた。













「はい、着いたよ。ここでよかったかな?」




おじさんは窓から外を確かめ、振り返り言った。






「はい、ありがとうございました」




俺は金を払い、外からおじさんに頭を下げた。





おじさんは、ニカッと笑うと「楽しんできなよ」と言って、行ってしまった。






「なんか、不思議な感じの人だったね」





涼と俺は笑いながら、集合場所へと歩いた。