―コンコンッ







「涼、支度できたか?」



俺は病室のドアを開ける。






「できたけど・・・変じゃない?」




涼は恥ずかしそうに俺に尋ねた。








―変なわけ、ないじゃん。






浴衣を着た涼は、とても綺麗で、言葉がつまった。









「弾?やっぱ変なの!?」



涼は半泣きで。




そんな涼が可愛くて、俺は笑った。





「っ・・・変じゃねえよ・・・」



俺は笑いながら涼に言った。





「えー?じゃあなんで笑ってるの?」





涼は口を尖らせた。






そんな涼が子供に見え、ますます俺は笑ってしまった。