ソプラノ

俺はしばらく公園で龍を遊ばせ、家に帰った。








携帯を開くと、ちょうど3時30分だった。








「ただいまー」







俺は玄関で靴を脱ぐと、リビングに入る。





リビングには黒い浴衣を持った母さんがいた。






「何それ?」




俺は母さんの傍までいくと、黒い浴衣を触りながら言った。







「これ、蓮のお古だけど、着て行かない?」





母さんは浴衣をハンガーから外すと俺に手渡した。






「兄貴の?」







俺は手渡された浴衣を見ながら、兄貴を想い出す。