ソプラノ

彼女はパッと顔を上げるなり、









「本当ですか!?」








と、嬉しそうな目で俺を見た。









「ん、本当の事やけど」







「じゃ、じゃあ・・・あたしと付き合ってください!」







彼女は大きな声で、俺に頭を下げた。









「へ?」









俺は再び驚き、口をポカンと開けた状態。









「あの・・・転校してきた時からかっこいいって思ってました・・・だから、あの、好きです!」







彼女は恥ずかしそうにそう言った。








「俺?いや、いやいや・・・・・」









俺はどもり、焦り、どうしたらいいか分からず、首に手を当てる。










「もし、先輩がいいって言うなら、あたしにキス・・・・してください」







彼女は顔を赤らめ、目を瞑る。







―何ですと――――――――ッ!!?









―い、いやいやいやいや!突然そないな事言われても!









俺は後から出てくる冷や汗を手で拭いながら、目を瞑り、キスを待っている彼女を見る。





―うわぁ・・・待ってる!絶対期待されてる!