ソプラノ

「?」







俺は、彼女が何故顔を赤らめているか理由が分からず、首を傾げるとその場を離れようとした。







ふと、足元を見ると、さっきぶつかった時に落としたであろう、彼女のハンカチが落ちている。








「・・・落としてってる」








俺は淡いピンク色のハンカチを拾い上げ、軽く埃を掃い、自分のポケットへ入れた。








―あとで探して渡せばいいよな・・・。









俺は階段を軽やかに駆け上げると、教室へと急いだ。