ソプラノ

「あ~あかん!」









次々に浮かぶ気持ちが頭をぐるぐると回り、頭が混乱する。








頭の中はパニック状態だ。












「好き、好きやない、すー・・・、」





俺はブツブツと呪文の様に言いながら廊下を歩く。











―ドンッ






「きゃ!?」



「っ!」







角を曲がり、階段を上ろうとした時。








俺は誰かにぶつかった。








俺も相手も、漫画の様にその場に尻餅をついた。









「てて・・・、すいません!」







俺は服についた埃を掃いながらぶつかった相手に謝った。







「いえ・・・・こちらこそ」







ぶつかった相手は1年生の女子だった。









―彼女の第一印象は“小さい”だ。







彼女は頭を下げると、顔を赤らめ走って行った。