ソプラノ

柚は俺の返事を目にすると、少し微笑み、ペンを紙に奔らせた。







“いませーん!ってか、あたしも寂しいな!(笑)”




俺はさっきと一緒のピンク色のペンでそう書かれていた返事を見ながら、ノートに英文を書き写している柚の横顔を見る。






“そうなんか、仲間やん。てか、さっき憲太に告られたんか?”





俺は返事を素早く書き、柚の机に投げる。






先生の目が一瞬こっちを向く。






危うく気づかれそうだった・・・・。






俺は胸を撫で下ろし、教科書の英文をノートに書き写し始めた。








「じゃあ次のところを、佐々木ー」








柚は文字でいっぱいになった手紙を筆箱にしまい、他の紙を用意して俺に投げた。






そこには、“告られた、のかな。でも断っちゃった!^^”






と、赤いペンで書かれていた。




“なんでや?”





俺は短く返事を書くと、先生がこっちを見ていないか確かめてから手紙を返した。