ソプラノ

「おい、お前いいのか?」







陸は囁くように言うと、俺の肩に手を置いた。







「・・・?何が?」





陸が何のことを言っているのか分からない俺は、そう尋ねた。






「何がって、柚だよ柚!なんか、村上と一緒にいたぞ?」






陸は真面目な顔で俺に言った。







―あぁ。






「さっき、憲太が柚を連れて行ったんや。なんか用事あったらしいわ」



俺は廊下に出ると、「それがどうしたんや?」と陸に尋ねる。






「どうしたって、たぶんアイツ、柚に告ってんぞ!」





―告ってる?








「なんで分かるんや?」






俺は少し考えてから、興奮気味に話す陸を見た。