ソプラノ

はー凛さん早く見つかってよかった。



この広い病院内を歩き回るのは結構体力がいるからな・・・。






―もう、5月7日かぁ。





入院したのが4月9日、ちょうど1ヶ月くらいだな。







1ヶ月が早かった。





―あと、1ヶ月。





早い、早い、早い。





1ヶ月なんかあっという間だった・・・・・・。













俺はしみじみ思い、病室のドアを開けた。






すると俺の目に、1人の男の姿が映る。





―夏目陸。




「あ。どこ行ってたんだよ~寂しかったな~!」



陸は女の真似をして俺にくっついてきた。




「キモイ」





俺は冷ややかな目で陸を見下ろした。




「いや~怖~い!お見舞い来てやった親友に対してその態度はないぞ!!」




陸は偉そうに俺の肩に手を置いた。




「だったら普通にしてろって」




俺は笑顔で、陸の頭をパシッと叩いた。






「えっ!痛っ!ひど!」




陸はオーバーリアクションをする。





そんな陸がばかばかしくて、俺は笑った。




「で、今日はどうした?」







「は?どーもしてねーけどっ!」





陸はおどけてみせた。






「そうか?」





俺はベッドに腰掛け、真剣顔つきで陸に向かい合った。









「やっぱ言おっかなぁ~・・・あのさぁ、」