ソプラノ

「俊介は、大阪から転校してきたんだよね!って、みんな知ってるか」






柚は自問自答し、「さー帰ろう!」と元気よく歩き出した。








「ったく、早ぇよ歩くの」







弾が舌打ちしながら柚を見る。






「まぁ、あーゆう子だもん」




由希が笑う。





「だな、毎日あんなんだぜ」




陸が俺に言う。




俺はつられて笑う。








転校初日、不安でしかたなかった俺。








―でも、今は違う。






この4人と一緒にいると、“不安”が無くなる。





そして、“楽しい”という気持ちが溢れ出そうになる。





「楽しい」と心で呟いて、前を行く4人を追いかけた。