ソプラノ

「おまたせ!あれ?転校生!」








“由希”が靴を履きながら、俺達の前に立つ。







その後ろに、背の高い男子一人と、茶髪で元気のよさそうな男子一人。







「お!転校生!橘?俊介?だっけ!」







茶髪の男子は俺に近付くと、まじまじと俺の顔を覗き込むようにして見た。







「ちょっと、困ってんじゃないの!」




由希がそのその男子の頭を叩き、「悪い」と謝った。








「あたし、由希!こっちが陸で、こっちが弾」






「はい!俺夏目陸!あ、これは染めてるんじゃなくて地毛なんで!」




と、“陸”という茶髪男子が大きな声で自己紹介。




「よろしくなー俊介、でいいのか?」



続いて、“弾”という背の高い男子が言う。








「あ、よろしく」





俺は軽く頭を下げた。