ソプラノ

「だって陸、朝も放課後も、練習してたじゃん!いっぱい練習してたんでしょ?」








由希は優しく微笑むと、「絶対出れるから頑張れ!」と、俺の肩を叩いた。











「いてぇっ!この馬鹿力!」










俺は由希をからかった。












「何ですって~?!」






由希は予想通りの反応を見せ、俺を睨んだ。










「ぶはっ!悪い!」





俺は顔の前で手を合わせると、「じゃあな!」と言って由希に手を振った。









「もう!気をつけてね!」







由希の大きな声を背に聞きながら、俺は暗く果てしなく続いているような道を走った。