ソプラノ

歩いているうちに、俺達は由希の家の前まで来ていた。










「あ、もうあたしん家か~結構早いね!」







由希は、「じゃあ、またね。」と言うと、俺に背を向けた。












「あ!」




俺が歩きかけた時だった。






由希が何かを思い出したかのように叫んだ。









「ん?どうかした?」








俺は振り向くと、首を傾げた。









「あのね、本当に試合、出れるといいね!って思っただけ。」








由希が恥ずかしそうに笑う。








「おぅ。」






俺もなんだか顔のニヤけが取れなくなって、うつむいた。