ソプラノ

暗い夜道を、由希と俺は二人、肩を並べて歩いていた。











「ねぇ、バスケの試合はいつあるの?」









由希は俺の顔を覗き込むとニッと笑った。









「え?あぁ、う~ん?・・・2ヶ月後かなぁ?」





俺はスケジュールを思い出しながら呟いた。








「2ヵ月後か~結構先じゃん。陸の怪我が早く治って、試合に出させてもらえますように!」






由希はキラキラと光る星空に向かって、子供の様に、手を合わせた。








「おい、何願ってんだよ~?」




俺は急に恥ずかしくなり、由希の肩をトンと突いた。









「あ~!あたしの願いを無駄にする気!?」





由希はほっぺを膨らませると、「陸バ~カ!」と言った。







「バカじゃないし。」




俺が由希に言い返すと、由希は笑った。