ソプラノ

「あっ・・・・・がっ・・・!」






何度蹴られ、何度殴られたか分からない。










それでも俺は、痛みに耐え、皆川を睨みつけ、時間が過ぎるのを待った。
















「あっれ。逝っちゃったかな。」






皆川は俺の髪を掴むと、上へ引っ張り上げた。








「っ・・・・・」







―血の味しかしない口。



―薄っすらとしか開かない目。



―身体全身、痛みしか感じない。









「あはは、情けな~!」







3人の先輩と皆川は、俺を見るなり、そう言った。











「お・・・ま・・ら、こ・・・・っ・・!」







俺は血の味しかしない口で、必死に言った。






「はぁ?聞こえねぇよ!」






皆川は笑うと、俺の腹に蹴りを入れた。








「ぐぅっ・・・・・・・あ・・・・。」






口に溜まっていた血が、体育館倉庫の床へと流れる。









「まだ、足りない?」







そう言って、一人の先輩が足を振り上げた時だった。