ソプラノ

―ガッ・・・バキッ








嫌な音が体育館倉庫に響く。









「て・・・・っめぇら、こんなことして、何がっ・・・・・!」









俺の言葉は虚しく、“先輩”の蹴りによって阻止された。









「何が楽しいって?」








クスクスと笑いながら、皆川は俺の顔を覗き込む。







―その時の皆川の笑顔に、俺は寒気がした。













「あはは、お前何でやり返さないんだよ~つまんないなぁ。」








髪に金のメッシュが入った先輩に、俺は何度もそう言われたが、やり返したら、俺も同罪だ。







「っ・・・・あ!」






俺は何度も繰り返される激痛に耐えながら、皆川を睨みつける。













「なんだよ?」






皆川は俺を上から眺めるように見ると、笑いながら俺の背中を蹴った。