ソプラノ

鞄を体育館前の下駄箱に置き、俺は勢いよく体育館の扉を開けた。









「皆川ー?」







俺は静まり返った体育館を、きょろきょろと見回した。











「陸ー悪い、ボール籠がマットに挟まっちまって取れないんだよ。」






皆川の声が、体育館に響く。









「なんだ、こんなところにいたのか・・・・。」











体育館倉庫には、皆川がいた。








でも、一人じゃない。









―ガタッカラン・・・・











マットとボール籠の間にいた、3~4人の男が立ち上がる。








その男達は、学校で荒れていると噂されている、3年の先輩だった。








「お・・・・い?皆川?」







俺はマットに座っている皆川を見る。









「あははっ・・・・・・ははははっ!」





皆川は狂ったように笑い、俺の顔をニヤついた顔で見た。