ソプラノ

時間は刻々と過ぎ、あっという間に放課後になった。












「またやんのか?」








バスケットボールを片手に、鞄に教材を詰めていた俺に、弾が後ろから声をかけてきた。










「おう、悪い!」






俺は顔の前で両手を合わせ、弾に謝る。




弾は「了解。」と言うと、教室を出て行った。












「よしっ!」








俺は教材を詰め込んで膨らんだ鞄を持ち上げ、体育館に向かった。











―なんたって、今日は、皆川も一緒なんだからな。





いつも一人で練習している体育館で、今日は同級生と二人で練習できる、とウキウキしていた。